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~ 皆さまへ ~

「柔の力」

 東京スカイツリーがびっくりするほどの高さで、にょきにょきと天に向かっています。あの高さをたもてるのは、建物の中心をつらぬく「心柱」と呼ばれる柱があるからだそうです。

 心柱は先人の教えです。法隆寺の五重塔は千三百年以上も昔に建てられ、いまも元気に変わらない姿を残す日本の宝です。その中心にも、つらぬく心柱があるのです。鉄もコンクリートも金具もいっさい使わず、木組みだけでできた柔の建物。気の持つしなやかさは、どんな嵐にも地震だって耐えうる強さがあります。

 あんなふうに人も心の柱をしっかり持って、力強くしなやかに生きてゆきたいものです。日本人の風土が生んだ柔道が、失われつつあるニッポンの心を、人の道を教えてくれます。

子どもたちへ
子どもたちへ(2010.08.24 - 暑中稽古)

 強くなりたい。誰もが持つ願いです。体力をつけたい、自信をつけたい、ただ柔道をやってみたい、その気持ちだけで十分です。なんだか気になる、柔道場を見てみたい、そんな好奇心だけで十分です。

 まずはやってみましょう。やってみなければ、続けてみなければ見えてこない、わからないことが世の中にはたくさんあります。

 まずはやってみることです。世界がひろがります。扉をひらくのは自分です。仲間もできます。良い出合いが待っているはずです。

 一歩踏み出してみませんか。しっかりとした心と元気な身体があれば、なんだってできます。頑張れば夢がかないます。

 

  • 話を聞ける 素直な心

  • 人を思いやる やさしい心

  • 辛くて嫌なことがあっても投げ出さない、くじけない、

  • 何ごとも一生懸命やる 厳しい心

  • 大変なことにも立ち向かうぞ!という 強い心

  • 恥を知り、わがままを言わない つつしむ心

  • すべてにありがとうと思える おかげさまの心

  • 礼儀を守り、人を、ものを 大切にする心

 

 自由学舎が皆さんと育てたい、人の心です。

 

▼ きまり

 道場に入ったら、まずあいさつをして、はき物をそろえるところからはじまります。元気な声であいさつ、きれいにそろえられたはき物は、誰が見ても気持ちのよいものです。

 特別な日(※)以外、水分補給以外の飲食は禁止です。話を聞くときは正座をします。たたみの上で裸足になって正座する。目を閉じて深呼吸すると気持ちがすっとします。背中もピンとなり、心を切りかえて稽古をはじめます。皆で汗をかいて、すがすがしくなります。​

「こどもたちへ」

【ひらがな編(へん)】

 つよく なりたい。だれもが もつ ねがいです。たいりょくを つけたい、じしんを つけたい、ただ じゅうどうを やってみたい、その きもちだけで じゅうぶんです。なんだか きになる、じゅうどうじょうを みてみたい、そんな こうきしんだけで じゅうぶんです。

 まずは やってみましょう。やってみなければ、つづけてみなければ みえてこない、わからないことが よのなかには たくさんあります。まずは やってみることです。せかいが ひろがります。とびらを ひらくのは じぶんです。なかまも できます。よい であいが まっている はずです。

 いっぽ ふみだして みませんか。しっかりとした こころと げんきな からだが あれば、なんだって できます。がんばれば ゆめが かないます。

 

  • はなしを きける すなおな こころ

  • ひとを おもいやる やさしい こころ

  • つらくて いやなことが あっても なげださない、くじけない、

  • なにごとも いっしょうけんめいやる きびしい こころ

  • だいへんなことにも たちむかうぞ!という つよい こころ

  • はじをしり、わがままを いわない つつしむ こころ

  • すべてに ありがとうと おもえる おかげさまの こころ

  • れいぎを まもり、ひとを、ものを たいせつにする こころ

 

 じゆうがくしゃが みなさんと そだてたい、ひとの こころです。

 

▼ きまり

 どうじょうに はいったら、まず あいさつをして、はきものを そろえる ところから はじまります。げんきな こえで あいさつ、きれいに そろえられた はきものは、だれが みても きもちの よいものです。

 とくべつな ひ(※)いがい、すいぶん ほきゅう いがいの いんしょくは きんし です。はなしを きくときは せいざを します。たたみの うえで すあしに なって せいざする。めを とじて しんこきゅうすると きもちが すっと します。せなかも ピンとなり、こころを きりかえて けいこを はじめます。みんなで あせを かいて、すがすがしく なります。

 

(※ とくべつな ひ)なにか、みんなが たのしめる もよおしものを かんがえて います。

大人の方へ
大人の方へ

 子どもも大人も、男女を問わず大歓迎です。身体を動かし汗をかくことは、とにかく気持ちのよいものです。運動不足を補うために、気分転換に、ストレス解消にいかがでしょうか。

 どんなに空が晴れわたっていてもいても、心が晴れていなければ、面白くありません。あれこれ考え悩みを増すのは、己の我心でもあります。そういうときは、身体を動かすのが一番です。もやもやを投げ飛ばし、スカッとさわやかしましょう。

 初心の方こそ大歓迎です。ご安心ください、一から丁寧に指導いたします。

ご家族の皆さまへ
ご家族のみなさまへ

 大人が子どもに伝えたいことは山ほどありますが、口で言ってもなかなか伝わるものでもありません。私も、柔道の素晴らしさを伝えたいことはたくさんあるのですが、子どもたちは柔道をする意義などは考えずに、頭ではなく、心と身体でのびのびと楽しく感じてもらいたいと思っています。

 柔道に打ち込むことで、稽古を繰り返す中で、子どもたちは自然と大切なことを学び、たくましく大きく成長してくれるであろうと信じています。

 大事なことは、何かを一生懸命やることです。それが柔道であってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

「心配ごと」

 けがなどの心配ごとは尽きないと思います。投げ飛ばされれば痛いし、中学生になると締め技もあり、締められれば苦しいのは当たり前です。うち身にすり傷、高校生になると厳しい練習で耳が膨れることもあります。もちろん最大限の注意をはらい安全につとめます。

 こうすればこうなる。痛みを知ることは、他を思う気持ちにもつながるはずです。真剣に向き合うのが柔道です。私たちも真剣に子どもたちと向き合い指導いたします。ときには厳しく叱ることもあるかと思います。気になることはどんどん尋ねてください。

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